具体的にいつFIREできるかを考える
では、具体的なFIREの時期について考えてみましょう。私の場合実家暮らしのため、一人暮らしや家庭を持っている方に比べればかなり低コストで生活出来ています。もちろん家賃及び生活費として毎月実家にお金を入れてはいます、はい。職場が実家から通える場所なので、無理に出ていくのもコスパが悪いかなとか思いつつ…と。
2021年時点での今後の目論見
ここから、以下しばらくは2021年5月頃に書いた記事です。あえて残しているのは、約1年後に目論見通りなのか、変化があったかという比較もできたら面白いと思ったからです。
今年(2021年)からは色々あって本業の年収が下がりそうです。おおよそ1割減です。目標としていた1年で300万程度(月25万平均)の積立は今後は厳しそうです。
ざっくり今のリスク資産が1,700万円、ここから毎月25万円ずつリスク資産を増やしていき、年6%で運用できたと仮定して計算します。含み益も計算に入れるとし、売却はしないので税金は考慮せず1年複利(利息は期末組み込み)で計算しました。預貯金は1,450万で増えないものとし、退職金も合算し試算します。10万円未満は四捨五入でざっくり計算です。
幸い退職金が出る会社なので、こちらも試算して予定に組み込みました。2022年末に退職すると約1,000万円。退職金は1年毎に約50万程度増える計算です。
退職時期 | 預貯金 | 投信等 | 退職金 | 合計 | |
2022年3月末 | 1,450万円 | 2,010万円 | 1,000万円 | 4,460万円 | |
2023年3月末 | 1,450万円 | 2,550万円 | 1,050万円 | 5,050万円 | |
2024年3月末 | 1,450万円 | 3,010万円 | 1,100万円 | 5,560万円 | |
2025年3月末 | 1,450万円 | 3,500万円 | 1,150万円 | 6,100万円 | ←6,000万円達成 |
2026年3月末 | 1,450万円 | 4,020万円 | 1,200万円 | 6,670万円 | |
2027年3月末 | 1,450万円 | 4,570万円 | 1,250万円 | 7,270万円 | |
2028年3月末 | 1,450万円 | 5,160万円 | 1,300万円 | 7,910万円 | |
2029年3月末 | 1,450万円 | 5,780万円 | 2,000万円 | 9,230万円 |
2029年の3月末まで粘ると退職金にブーストがかかるので、そこまで計算してみました。一気に増えているのはそのせいです。6000万で目標達成ではあるのですが、ギリギリより余裕があったほうがいいかと思い最長で2029年3月末まで粘ります。
予定としては預貯金額をもっと落としリスク資産に変える予定なのでうまく行けばもっと早く増加するかも。大暴落さえこなければ2025年3月末には目標は達成できそうです。とかいってると来るんですけどね…。リスク資産を大きく増やした直後とかに。
2025年3月末以降に人員整理などで退職金上乗せの退職勧奨の募集などがあればそこで応募も良しと思っています。景気の影響などで変わっていく可能性もかなり高いので、その都度修正予定です。
2022年現在での今後の目論見
では修正後、2022年3月の現況です。当初の予定より預貯金を運用資産に振り替えたので投信等の額が増えています。ここから更なる大暴落がこなければ当初の予定より良くなっているので良しと…していいでしょうか。前述したとおり年収はおおよそ1割ほど下がりました。毎月25万円平均で投資に回せるかは微妙ですが昨年と同様に計算してみます。
退職時期 | 預貯金 | 投信等 | 退職金 | 合計 | |
2022年3月末 | 700万円 | 2,870万円 | 1,000万円 | 4,570万円 | |
2023年3月末 | 700万円 | 3,350万円 | 1,050万円 | 5,100万円 | |
2024年3月末 | 700万円 | 3,860万円 | 1,100万円 | 5,660万円 | |
2025年3月末 | 700万円 | 4,400万円 | 1,150万円 | 6,250万円 | 6,000万円達成 |
2026年3月末 | 700万円 | 4,980万円 | 1,200万円 | 6,880万円 | |
2027年3月末 | 700万円 | 5,900万円 | 1,250万円 | 7,540万円 | |
2028年3月末 | 700万円 | 6,230万円 | 1,300万円 | 8,230万円 | |
2029年3月末 | 700万円 | 6,920万円 | 2,000万円 | 9,620万円 |
運用資産に多く振り分けた分順調に行けば当初の予定より良い感じになりそうです。順調に行けば、ですが。預貯金はギリギリまで減らして前のめりに行ってもいいかなと思っています。ちょっと怖くはあるのですが。
そして、2021年のときに書いていた大暴落がちょっとネタでもなくなってきました。ほんとプーチンさんなんとかしてください…。
このブログでも収益上げられたら入金力アップでいいなぁと思いますが、それも簡単ではないと思うので無理せず地道に頑張ります。ブログで稼げるかどうか?ということもそのうちまとめていく予定です。
暴落局面での心構え
FIREを目指すに当たって、保有資産の株式での運用は必須と言っても過言ではありません。預貯金や債券の方がリスクは低いですが当然金利も低く、それだけでFIREを達成するには相当の金額が必要です。
したがって、株の比率を高めて運用した場合、覚悟しなければいけないのが前述のとおり、暴落局面です。ここ50年ほどで、どれほどの下落があったか調べてみました。
ここ50年の大暴落
第一次オイルショック | 1973年1月~1974年10月 | (1年9箇月) | 46%下落 |
ブラックマンデー | 1987年8月~1987年11月 | (4箇月) | 30%下落 |
ITバブル崩壊 | 2000年8月~2002年9月 | (2年1箇月) | 46%下落 |
リーマンショック | 2007年10月~2009年2月 | (1年4箇月) | 53%下落 |
コロナショック | 2020年2月19日〜2020年3月23日 | (約2箇月) | 34%下落 |
30%以上の下落があったのはこの5期間くらい。期間と下落率は参考にさせていただいたサイト様によって計算方法が違うのか、多少差はあるようですので%などはおおよそと思ってください。
暴落局面に遭遇したらどうする?
あの100年に一度と言われているリーマンショックですら最大で半値強の下落が2年かからず大底を打ち、回復しはじめると考えれば、そこはぐっとこらえて暴落局面にこそリスク資産への投資を増やしていいように思います。
と、過ぎてから語るのは簡単ですが、実際に遭遇すると結構堪えます。執筆時点の2022年3月8日現在でも、ロシアのウクライナ侵攻のせいで、S&P500は昨年12月初め頃につけた高値から約10%下落しています。ナスダックだともっとで、昨年11月中頃の高値から20%下落しています。今の時点では過去の暴落からはまだまだですが、まだまだ底を打っているとは言えないので、どこまで下がるか予想できません。
でもここはやはり耐える時…と思い淡々と積み立てていきます。
過去最大の暴落は?
と、書いているうちに約100年前の世界恐慌が気になったので、よく調べてみました。みなさんも歴史の授業などで世界恐慌という名前だけは少なくとも耳に残ってるのではないでしょうか。
世界恐慌は、1929年から3年間かけて-86%まで下落し、直近の高値まで戻すのに25年掛かっています。私の調べた限りでは、おそらく近代の株式相場においての最大の暴落局面がここじゃないかと思います。FIRE後に株式の比率を高めたままこのレベルの大暴落がきたら破綻する可能性はあるので、やはり債券現金比率も考慮すべきでしょうか。
そうなると金融資産全体で見た場合の利回りは下がってしまうので、8,000~9,000万円が欲しくなってくるところです。うう、やっぱり2029年まで頑張らないとダメかな…?
ただ、世界恐慌はこの後8年くらいかけて半値まで戻したところで第二次世界大戦が始まり、そこから-53%下落という複合技で25年掛かっている時期なので、同じようなことが起こればまた別かもしれませんが、さすがにまた世界大戦が始まるとか、そこまでのことが起こるかというと…相当なレアケースではないかなと思います。
無理をしないスタンスで着実に資産を増やそう
備えは必要ですが、あまり悪いことを考えすぎると何もできなくなってしまうので、悩ましいところです。私は基本的に今のまま株式投資信託多め(ほぼS&P500の投資信託ですが)のスタンスで行こうと思います。
このあたり、皆様はどうお考えでしょうか。ご自身のスタンスにあわせて自分が1番納得できるものを選んでください。
と、この段落を書いたのが2021年5月頃。前の段落でも書きましたが、2022年3月時点ではロシアがウクライナに侵攻して株価はなかなかに下がっています。流石にここから世界大戦はないと思いたいですが…。何やってんのプーチン。昔は格好良くて結構好きだったんですが、ここのところの奇行には目を背けたくなります。
でも片が付けば懸念はインフレくらいになりますし、株価も戻ってくるかな?と思うので今が仕込みのチャンスかもしれません。さらに預貯金を投信に振り向けるかも。
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