脱サラを目指して新規就農を考えた話(上)

画像はイメージです。
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農家を目指して色々調べたりしてみた話

当初、このブログは私が新規就農を目指し、農家になるまでの過程を綴るブログ、として解説をする予定でした。そして、ブログを始めるにあたってある程度記事を作ってから公開しよう、と考えていたら思った以上に時間が経ってしまいました。

具体的に言うと2年以上掛かっていますorz。当初はこちらの記事、新規就農について語るブログをメインコンテンツに据え、それにまつわる付帯部分を公開して行く予定でした。

そのため、こちらの記事は現在の方針とはちょっと異なっています。迷走した記録を残すのもこのブログの趣旨ですし、もし新規就農を考えているけれど、どうしようかな?という方がいらっしゃったら参考になるかもしれませんので、ご興味のある方はぜひ御覧ください。

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脱サラへの第一歩 -農家はどうだろう?-

思い立ったのは5年ほど前(2022年現在だと8年前です)、ブラックかホワイトかで言えば普通にホワイト企業といえる今の会社。ただ仕事の内容にはやりがいが見いだせません。どうにかできないかと考える日々が続いていました。

そして、あまり勤めている会社のことを悪く言いたくはないのですが、ここのところ会社の方針が特に迷走してる感じが酷くて先行きに不安が…。と、書いていたのですが2年の間に改善が見られてきた気がします。現場から離れてバックオフィスに変わったせいもあるかもですが。

新卒からずっと大企業に努めていますが、頑張ってもたいして報酬の変わらない年功序列が残るシステム、自分の理想には程遠い、ゴリ押し営業で魅力の薄い商品を売るという運営方針(実はこのブログを作ろうと準備している間に、ゴリ押し営業についてはちょっと変わってきました。いいことですが。商品についてはまぁ…変わらずですね。2022年現在では現場から離れてしまったので…とラインナップを見てみましたが相変わらずでした。むしろ以前はあったその中でもまだいいものが販売終了…うーん。)。

そんな会社でずっと働いていたせいか、自分の裁量と努力と実力で成果が大きく変動する自営業に魅力を感じていました。自営業は簡単ではないでしょうし、責任もすべて自分に返ってきます。怪我や病気などで働けなくなってしまったら収入はゼロです。自営業はリスクの大きい職業であるということは重々承知しています。そして、自営業と言ってもいろいろな商売があるし、何がいいんだろうか、自分には何ができるのだろうかと悩みつつ惰性で勤める毎日でした。

きっかけは覚えていないのですが、ふと農業はどうだろうか、自分の理想とする自営業では?どちらかと言えば職人的な要素もあるし面白そう!いいんじゃないだろうか?と思い、農家になるための方法を少しずつ調べ始めました。

そして、いまのところ調べた結論から言うと、

農業でサラリーマン並みに稼ぐのは難しい

ええ、語り出してまもないのにもう終わってしまいそうな結論ですが、やっぱり現実は厳しそうです。そりゃそうですよね、簡単に儲かるのであれば農家に生まれた子は継ぐでしょうし、新規で始めようとする人も増えるはず。

でもニュースなどで度々取り上げられますが、農業人口は右肩下がり。農家の高齢化も進み、日本の食料自給率も2017年のデータを見るとカロリーベースで38%、生産額ベースで66%。そんな日本の社会を憂いて、私がなんとかしてやる!なんて大それたことを言うつもりは全くないのですが、モノを作るという事にはとても惹かれます。

そして、幸か不幸か独身で養う家族も居ないので(いずれ両親の面倒は見ないといけないかもしれませんが)、一人で生きていくのであればその分を稼いでいくことは不可能ではなさそうです。最悪失敗しても守らなきゃいけないものはない。

鶏口牛後、大企業でやりがいのない仕事を続けていくよりは、リスクを取ってでも自営業を目指していきたいなと動き出しました。

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あらすじ

ネットで調べるだけではわからない部分もあるので、実際に話を聞いてみるべきと2019年に、マイナビの就農FESTで話を聞き、2020年の初夏頃には実際に県の新規就農相談窓口などへ足を運びました。自分なりに経営計画(と呼べるほど綿密なものではないですが)を立ててみたりしました。役場の農政課で担当の方にお話を聞き、実際に農作業の体験もさせていただいた様子もまとめました。

この「新規就農」カテゴリでは、私が新規就農を志した足跡をまとめています。ご興味のある方はぜひ御覧ください。

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どうすれば農家になれるか

農家になるためには、まず農地を手に入れなくてはいけません。しかし日本には農地を守る農地法という厳しい法律があります。

農地の売買には農業委員会の許可が必要です。農地を買う場合は、営農計画を立て、年間150日以上農作業をし、原則50a以上の農地を取得し、周りに配慮した農地利用を約束する。

これを満たせば農業委員会から許可が下りるようです。ということは農家にならないと土地は買えません。土地がないと始められないのに、始める時点で農家になっていないと土地は買えない。日本の農業のパラドックス発生です。

絶対農地を買ってからじゃないと始めない!などと言っていいるとハマってしまうので、別の方法を考えましょう。そもそも宅地などと比べれば安く取引される農地ですが、買うとなると決して安くもなく、初期費用はなるべく抑えたいところです。

また、50aって結構な広さなんですよね。広いに越したことはないのですが、都市部はもちろんある程度外れの方に行ったとしても、関東圏で50aの土地となるとかなりのお値段になってきます。後でY町の農政課に行ったときに、担当の方に聞いたところ、特例もあるので実際は50aの縛りはなんとでもなるとのことですが、やはりいきなり買って始めるというのは厳しいです。

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買うのが駄目なら借りてみよう

ではどうしたら良いのかと調べてみると、実家が農家などで農地を譲り受けられたりする人以外は、土地を借りて始めるのが多いようです。それが良さそう…というかそれ以外方法がないですね。

農地を借りる場合は、やはり農業委員会の許可は必要なようですが、特別な条件は定められていないとのこと。なので営農計画を作り、その計画が問題ないと判断されて、条件にあった土地が見つかれば借りることができるようです。こちらもなかなかハードルは低くない感じもしますが、農家の子に生まれるか、農家に婿入りまたは嫁入りする以外にはこの方法しかなさそうです。

とはいえ、家を借りるみたいに不動産屋に赴いても、農地を扱っている不動産屋はおそらくほとんど無いと思います。農業委員会のくだりがなければ、扱う業者さんも出てくる気もしますが、農業を守るための農地法が逆に新規参入のネックになってるように思えます。

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余談ですが法改正も必要かも

それで農業人口が減っていくのでは本末転倒では…時代に合わせて法律も変えていかないとだめなんじゃないかと思いますが、簡単には行かないのでしょう。

進次郎がんばって!と期待したいですが、なかなか厳しそうですし、待っていたらいつになるかわからないので、まずは取っ掛かりを探していきたいと思い、動いてみました。

当時、自民党農林部会長だった小泉進次郎氏に期待してこんなことを書いていたのですが、ええ、はい。人間的には進次郎氏のことは好きですが。農業に関する法律をガンガン変えていくというのは既得権益とかそういったものもかなり邪魔してきそうなので、期待は持てなさそうです。誰がやろうと声を上げてもなかなかに厳しそうですよね。

ただやっぱりその辺を踏まえたとしても小規模な農地を集約していったりすることはこれからどうやったって必要ですし、色々議論していかなくてはならなさそうです。ウクライナの紛争で小麦の価格もうなぎのぼりですし、やはり食料自給率を上げるのは急務じゃないでしょうか。

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まずは話を聞いてみよう -マイナビ就農FEST-

2019年2月。新宿のミライナタワーで開催された、マイナビ主催のマイナビ就農FESTに参加しました。

一緒に就農を考えている友人と二人で話を聞くことに。県や市町村の農政課、またはそれに類する担当課、農業法人などの担当者がブースを出していて、個別に新規就農相談窓口を開いているというようなスタイルでした。

全部を回るのは難しそうだったので、気になったところを何箇所か回ってみて話を聞いたところ、内容は受けられる研修、ハウスの建築補助、住居の斡旋などの支援、成功例の紹介なんかもありました。資料が残っていなくて(当時はこういったブログを作ることは考えていなかったので、必要なさそうなものは捨ててしまいました。失敗…。)

うろ覚えなのですが、北海道や九州の市町村が多かったと思います。印象に残っていたのは宮崎県のきゅうり栽培。悪くはなさそうなのですが、縁もゆかりもない遠くに移住するのはやはりキツそう…。

近場で話が聞けそうだったのは隣の県くらいで、地元からの参加がなかったのが残念でした。たまたまなかっただけかもしれませんが、やっぱり関東はなんだかんだ人が多く、地方に比べてさほど頑張らなくてもなり手が居るのかもしれません。

研修や支援、補助などは都道府県や市区町村などの自治体によって結構違うので、自分がどういった農業をやりたいかというのをある程度決め、それにあった支援が受けられる自治体で探す、というのも手だと思います。

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参加して損なし

どこで何をやるかは決めていないが、とにかく農業を始めてみたい!という方は特に一度参加してみましょう。色々話が聞けて、比較もできるしコネも生まれたりするのでオススメです。しかも私が参加したときは1000円券のクオカードが貰えました。話が聞きたいから行くのに金券までもらっていいの…?と思いましたがいただけるものは拒みません(笑)。

ただ、2020年はコロナのせいでオンラインイベントのみ行っているようなので、リアルイベントは来年以降になってしまうかもしれませんが、興味のある方はぜひ。

参加自体は無料ですし、前述のクオカードや参加自治体で野菜や加工品のお土産が貰えたりします。新規就農に全く興味が無いのに、お土産目当てで参加するのは時間もかかるのでコスパ的にも微妙です。説明する側からしても、冷やかしは困るでしょうからおすすめしません。ですが、新規就農に興味があるのであれば色々貰えるしとりあえず話だけでも聞いてみよう、という動機で全然問題ないと思います。

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明確なビジョンがある方の注意点

ただ、おすすめしておいて何なのですが、実は私にとってはこの就農FEST、はあまりいい感じの話になりませんでした。なぜかと言うとこの時点では就農予定の場所として、私の祖母の実家を考えていたからです。いずれは1/4を相続する権利があるし、広い土地ではないですが田と畑があるからそこを足がかりに農地を集めるのがいいかと考えていました。

結論から言ってしまうと私の場合、前述の予定地は断念することになるので、そこは伏せておくべきでした。やはり就農予定の場所があるとなると、自分の担当区域へ呼びたい担当者としては話しづらかったようです。今にして思えば結果として断念するわけですし、選択肢を広げるという意味で予定地については語らずに話を詳しく聞くべきでした…。

同じように既に明確なビジョンがある方は、参考程度にしかならないかもしれません。それでも行く意味はあると思います。今自分が考えていることと比較するのも決して悪くないです。ですので、同じように自分のビジョンはひとまず伏せて、話を聞いてみるといいと思います。跡継ぎでもう場所は確定しているとかでなければ、聞いたほうが良ければ乗り換えちゃって良いんですし。

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最初はあまり絞らずに

イチから新規就農を考えている方は、最初にあまり場所を限定しないで探していくといい出会いも期待できるんじゃないでしょうか。参加する前は新規就農についての全般の話が聞けるふわっとしたセミナーみたいなものかと思っていましたが、どちらかというと具体的に場所を決めて動き出したい、という人向けのようです。

では新規就農全般の話が聞きたいのになという人に無駄かと言うとそういうわけでもなくて、そういう話が聞けるコーナーもありました。時間指定で、セミナー形式で希望者は集まってと言う感じで、国が行っている補助金などの話がメインでした。

私としては大体事前に調べていた内容だったので、確認になるくらいでしたが、参加者のかなりの人数が聞いていたのが印象的でした。セミナーが開催されている時間は個別相談のブースが空き気味になるので、FESTに複数回行く方はこの時間に人気の個別相談ブースへ行くというのもいい方法かなと思いました。

最後に補足なのですがこちらの就農FEST、3年以上前のことなのでちょっとうろ覚えの部分もありますがご容赦ください。いただいたパンフレットなどの資料は1年くらいは取っていたのですが、就農するならY町がいいかな…とある程度固まって来たため捨ててしまいました。こういうブログを書こうかなと当時から思っていたのに、取っておかないのは失敗でした。全部捨ててはいないかもしれないので、資料が見つかったら追記するかもしれません。

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余談ですが

このページ、一応の説明のために入れてありますが、あまりこれから新規就農を目指す方には関係の無い内容を話しています。お忙しい方は読み飛ばしてしまっても問題ありません。

読み物的なものが好きな方は目を通していただけたら幸いです。

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祖母の実家を見に行こう

2019年秋。私の勤め先には、連続休暇を取らなければいけないという決まりがあります。個人的にはどうせ休暇をとるならば、長期休暇よりも分散して毎週週休3日みたいな感じにするのが好きなのですが、規則だと言われると抗うすべもないのが悲しいところ。

2019年は秋に1週間の休暇を入れていまして、ここで実際に現地を見に行こうと考えていました。最後に祖母の実家へ行ったのはもう20年も前のことでしたので、話をすすめるにもまずは確認せねば、と。費用は抑えたかったので、新幹線で行くよりは長距離バスのほうがいいかと調べた結果、オリオンバスが良さそうとサイトで登録し、予約をしました。

そこまで進めておきながら、よくよく考えてみると今現在は祖母の弟さんが住んでおり、話を聞いてみると裏山からサルやイノシシが頻繁にやってきて畑を荒らすのだとか。作物を作っても全部取られてしまうので、今はもう畑もやっていないそうです。住居については近くの場所を借りて、ゆくゆくは祖母の実家を譲ってもらおうかと考えていましたが、畑や田で作物を育てるにも害獣対策をしないと難しそうです。

また、当時は母が両親(私から見たら祖父母)も高齢になり、面倒をみなければならない状況で、頻繁に里帰りしていました。祖父母の住まいはかなり遠く、移動の時間と費用が嵩んでいました。私が祖母の実家に移住すると、今度は逆に私の両親に介護が必要になった場合、また大変なことになる…と。悩ましいところではあるのですが、結局思い直して祖母の実家を継ぎ、農家になるという計画は頓挫しました。

ちなみにバスの予約はすぐキャンセルしました。出発予定の日にちまでまだかなりあったので、おそらくそこまで迷惑にはなっていないと思うのですが、オリオンバスさんごめんなさい。機会があれば次は使わせていただきたいと思います。予約サイトは使いやすくていい感じでした。

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実際に見に行く機会が

ひょんなことから2020年夏に実際に祖母の実家に行くことになりました。今は理由については伏せさせていただきます。祖母の実家に滞在できたのは短い時間で、あまりゆっくり現状を見ることはできなかったのですが、田畑は荒れ果てていて完全に休眠状態でした。

やっぱりここを足がかりに本格的に農業はちょっと厳しそうです。FIRE後にゆっくり開墾し直して、というのなら悪くなさそうではありますが…。

画像はイメージです。

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