モバイルSuicaについて
まず、ICカードのsuica定期券を使っていて、モバイルsuicaにこれから切り替えようかな?と思っている方はぜひこちらをご覧ください。正直なところ良し悪しがあるので、デメリットがメリットを上回るな、と思った方のみ切り替えてていただいたほうがいいかもしれません。
Suica定期券の機能を、モバイルSuicaを使って、AndroidであればモバイルSuica、Google Pay、iPhoneなどのアップル製品で使いたいときにApple Payを使って載せることが出来ます。モバイルSuicaを使うと、定期の購入や払い戻しがネット上でできるようになるので、ICカードと比較してこの点が非常に便利です。ICカードも持ち歩かなくていいですし、スマホの方がICカードよりも紛失リスクが低いと私は思うので、非常に便利だと思っていました、つい先日までは。
いえ、やはり便利なことには違いないのですが、これスマホがバッテリー切れになったり壊れたりしたら困るよなー。まぁそんなこと早々ないか、なんて考えていましたが、まさにその事態に直面しました。せっかくなので対処方法などを残しておきたいと思います。
結論から先に言ってしまうと、「Apple Pay Suica 故障」といったワードでグーグル先生に尋ねれば、一番上に「端末の紛失・盗難・故障 – Apple PayのSuica – JR東日本」というページが出てきて、モバイルSuicaの会員ページから手続きできる、ということがわかるのですが、当日はなぜかそこまで辿り着くことができませんでした…。
やっぱり焦ってしまうとミスも出るものなので、モバイルsuica定期券で通勤してるよ、という方は故障する前にぜひこのページを読んでおいていただけると、いざというときにお役に立てるんじゃないかなと思います。
同じような目に合わないのが一番ですが、私の場合は事前に調べていなかったので、ベストな対応を取ることが出来ずに損をしてしまいました。転ばぬ先の杖としてぜひご一読ください。
モバイルsuica(定期券) のメリットデメリットまとめです
○メリット
・改札通過のときにわざわざICカードを出す必要がない。(スマホは出す必要あるけど。でもスマホは出しやすいところに入れてますよね。)
・ネットで定期券の購入、払い戻し、区間変更※ができる。
※区間変更とは、厳密に言うと既存の定期券の払い戻しと新しい定期券の購入を同時に行うことを指します。
・ICカードよりも紛失しにくい、なくしたときにすぐ気づける。利用停止手続きもオンラインで簡単。
・デポジットの500円が不要。
・紛失したときの再発行手数料(520円)が不要。(スマホの買い替えは必要。)
✕デメリット
・スマホの故障、紛失、電源切れで使えなくなる 。
・ICカードよりも故障リスクが高い。
当然ですが、スマホが壊れると使えない
出勤途中のコンビニでいつも時間調整をしているのですが、そこでポロッと手から私の愛機であるiPhone8が滑り落ちてしまいました。手から滑り落ちただけですし、コンビニの床なので多少固くはありますがコンクリやアスファルトの上に叩きつけられた、なんてことではないのでまさか壊れるとは思ってなかったのですが、そのまさかでした。拾い上げると画面がフリーズしており、ゆっくりと液晶が黒くなっていきます。
焦って再起動などを掛けてみますが、画面は真っ黒なままで液晶の光が灯ることはありませんでした。ただホームボタンを押すと反応は返ってきます。でも液晶を触っても全く反応がありません。画面が見えないだけではなく、タッチパネルも生きてないようです。液晶のケーブルが切れたか、外れたか、液晶の部分だけ完全に壊れたか。まぁそもそも液晶が通電してなかったらタッチパネルも反応しないですよね…。せめてタッチパネルが反応すればなんとかなったのに。
まだ修理に出したり分解したりはしていないので、故障の詳細はわかりませんが、反応があるのは両サイドのボタンとホームボタンのみで、実質操作不能です。でもBluetoothの接続はできて音楽は聴けるので、画面以外は生きてそう…。そんな故障具合です。
結果論なのですが、この故障状況であれば再起動は愚策でした。touchIDを使っているので、再起動をしていなければtouchIDでロックは解除することができますし、再起動前の状態であればおそらくsuicaは使えたと思われます。しかし、再起動をしてしまうとパスコードを入れないとロック解除がされないのです。
そしてApple Payの仕様で、再起動後のロックを解除しないとエクスプレスカード設定をしてあってもsuicaは使えないようです…。後日別の端末で確認しましたが、再起動直後でロック解除がされていない状態だと電源が入っていても、改札でiPhoneをかざしても反応なしでした。ロック解除後10数秒すると反応するようになったので、そういう仕様のようです。
調べてみるとそのあたりはモバイルSuicaやGoogle Payのほうが融通が効く感じでした。Androidの場合、スマホ自体に最小限の電力があれば起動していない状態でも大丈夫のようです。iPhoneだめじゃん…。
Androidの動作は試していないので、違っていたらごめんなさい。わかる方いらっしゃったらぜひコメント欄かお問い合わせ、ツイッターのDMなどで教えて下さい。
あと、iPhoneの場合の仕様ですが、iOSだとモバイルSuicaのアプリは入れられますが、改札を通過するための機能があるのはApple Payのみです。
ここでポイント!
iPhoneの場合、画面が壊れているだけだったら、再起動は最後の手段とすべし。
大事なので太文字に黄色マーカーしておきます。
帰りの電車はどうする?
おそらくこの状態だと定期券が使えないので、帰りの電車は切符を買うしかないよな…と思って調べてみたらこんなページが出てきまた。
「サーバ退避又は再発行登録したSuicaを代替端末に再設定するまで、当該Suicaを利用することはできません。この間、定期券等の利用ができなくなった場合も、追加で負担された運賃等の返金や補償はいたしかねます。」
ですよねー。 orz
ということで、正常な端末で再発行設定が終わるまではsuica定期券は利用できません。
当然証明できるものなしで乗せてくれるわけはないと思ってましたが、現実を突きつけられると(´・ω・`)ショボーン。ワンチャンあとで申請したら返金してくれるかな、とか期待しましたがそんな救済措置もあるはずがなく。
ドケチりねっことしては正直Apple Payのsuicaを使い続けるか悩ましい事態になりました。Androidの方がマシっぽいから、AndroidのGoogle Payにsuica定期券だけ切り替えて、サブ機も持ち歩こうかな…なんて考えも頭をよぎったり。でもそれはそれで面倒ですよね。
ちなみにモバイルsuicaの定期券で、電車に乗っている最中にスマホが壊れて再発行の手続きが行えないような場合も同様で、その際は切符紛失と同様に運賃を現金で支払う必要があります。泣きっ面に蜂とはまさにこのこと。
ちなみにiPhone(Apple Pay)からAndroid(モバイルSuica、Google Pay)にモバイルsuicaを切り替えることもできるようですが、それができるのは、サーバー退避を完了している場合のみで、紛失や故障の際の再発行時に違うOSの端末に切り替えるのは不可能のようです。そのあたりは後述しますが、同じOSの予備機がないと、即日修理をしない限り翌日以降も定期券がつかえないので困ったことになりそうです。
予備のスマホがあるならまだ諦めるな!(同一OSに限る)
予備のスマホまで持ち歩いているケースは稀ですので、出先で故障して予備のスマホがないときは諦めるしかなさそうです。そうでなければ、いっそ中古の販売店などでスマホを買ってしまうしか無いのですが、家や帰りの電車を降りてからスマホが壊れてしまった場合は速やかに再発行の手続を行いましょう。特に朝の場合は時間との勝負です。
「モバイルSuica」で検索し、メニューの「会員ログイン」で「モバイルSuicaによるログイン」を選び、IDとパスワード、画像認証を入力しログインしましょう。下記のリンクから直接ログインページに飛んでもok。今どきフィッシング詐欺も怖いので、極力自分でGoogle検索などをして行く癖をつけておいたほうがいいかもしれません。もちろん変なリンクではないですが。
モバイルSuicaログインページ
モバイルSuica公式ページ
ログインできたら
この部分を選択し再発行の手続きに進みます。Google先生に尋ねてみると、以前はモバイルSuicaの再発行でも手数料がかかったような記事が見つかりましたが、2022年8月現在では特に手数料はかからないようです。現在のJR東日本のHPで探しましたが、手数料の記載がなかったので、念の為にサポートセンターにも確認しましたが、再発行手数料は不要との回答でした。
モバイルSuicaの再発行の手続きが終わったら、10分以上待ってからおサイフケータイアプリまたはApple Payでsuica定期券を再登録しましょう。ただし、この方法だと翌日午前5時までは定期券以外の利用はできず、suicaの残高も0です。乗り越し等の自動精算の機能も使えないので、気をつけましょう。そのあたりは翌日午前5時以降に受け取り操作が完了すれば残高も戻り、使用可能になります。
この方法で注意なのは、モバイルSuicaの会員登録を事前にしておく必要があるということです。モバイルSuicaアプリを利用している場合は登録が済んでいるはずですが、Google PayまたはApple Payのみで運用している方は要注意です。モバイルSuicaアプリも入れておいたほうが便利なので、会員登録をして、モバイルSuicaアプリもスマホに入れておきましょう。Android、iOSどちらもあります。
実際私の場合、出先で故障してしまったために予備のiPhoneも持っておらず、再発行で帰りの電車に間に合うように定期券を再登録することはできませんでした。そこまで遠距離でもないので大した負担ではありませんでしたが、古い端末を持っているなどで予備があるのであれば、多少邪魔ではありますがカバンにでも入れておくのが理想かもしれません。特に遠方まで通っている方は、片道の負担でもばかにならないと思うので、一考の余地有りかと思います。
そして見出しにもある通り同一のOSでないとだめなので、iPhoneを使っている方ならiPhone、Androidの方はAndroidの予備がないと、この点においては無意味なのでご注意ください。
私はドケチなので、今回の経験を活かしてsuica定期券を使う場合は、今後は多少邪魔になっても予備機を常に持っておこうと思います。壊れたiPhone直そ…。予備機があれば定期券はすぐ再発行できることがわかっただけでも、調べたかいが合ったと言えそうです。
電池切れにも注意
余談ですが、スマホの電池切れも故障と同じでモバイルsuicaを使うことができなくなります。故障よりは簡単に対処できますが、用心しておきましょう。
乗車してから電池切れになった場合ですが、大きめの駅であれば駅ナカのコンビニなどで充電器なども売っていたりしますし、充電できるスポットも探せば見つかると思います。ですが、無駄な出費や手間にもなりますので、小さいものでもいいのでモバイルバッテリーは一つカバンに入れておくことをお勧めします。
スマホとバッテリー両方がQiに対応していればケーブルはなくてもいいですが、ケーブルもあったほうが安心です。Qiってロス結構ありますし、充電もあまり早くないですしね。
iPhoneの方がAndroidスマホよりも比較的電池切れにはシビアなので、特にiPhoneユーザーは絶対持っておいたほうが良いです。
ちなみに完全に電池切れや端末故障の状態で改札へ行っても、乗った駅からの運賃を現金で支払え(定期券を買っている区間だとしても)と言われるので要注意です。基本的に充電器などは貸してもらえません。
まとめです。
モバイルSuica定期券を使っているならやっておくべきこと。
・同一OSの予備のスマホを用意しておき、可能な限りカバンにいれておく。
・モバイルバッテリーとケーブルをカバンに入れておく。
・モバイルSuicaの会員登録を済ませておく。
これらのことが面倒だなぁ。という方はぶっちゃけICカードのsuicaの方がいいかもしれません。
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