アマゾンで販売されている、風呂沸かしに使える「投げ込みヒーター」についてのレビューです。ガス給湯器やエコキュートの故障でお風呂が沸かせず困ったときに、手軽にお風呂を沸かせる道具をお探しの方はぜひ参考にしてください。
投げ込みヒーターとは
投げ込みヒーターは簡単に言ってしまうと、熱帯魚を飼うときに水槽に入れて使う棒状のヒーターを大きくしたようなものです。浴槽に水を張り、投げ込みヒーターを入れ電源を差し込み数時間待つと風呂が沸きます。類似商品だと風呂バンスなんかが有名でしょうか。
ただご覧の通りこちらはなかなか良いお値段です。風呂バンスは国産を謳っているので、いいものが欲しい!という方はこちらがいいかも。
でもやっぱり安いほうがいいよなーという方も多いと思います。そうなると気になるのは価格が安い中華製のこの手の商品。本当に使えるのか?と疑問に思われる方も多いと思いますので、しっかり調べてみました。低価格中華製は玉石混淆だと思うんですよね…。ひどいものも少なくないですが、たまに当たりもあります。
私が買った業者さんは「投げ込みヒーター プールヒーター 1500W ポータブルバケットヒーター 液浸ヒーター 浸水給湯器 携帯浸漬湯沸かし器 70°自動電源オフ 浴槽用給湯器 インフレータブルプール 家庭 アウトドア 学校に適しています」という商品名。
中華製にありがちな長い商品名でややこしいのため「投げ込みヒーター」とさせていただきます。
別の販売業者さんから似たような商品がいくつも出品されているので、商品名は微妙に異なっていてもおそらく同じものである可能性が高そうです。ついてくるおまけ?も微妙に違うようで、私が買ったものはスチールウールと紙やすりがついていました。温度計が付いているセットもありますし、安いところだとおまけなしも。レビューを見るとパッケージングにも差があるようです。
注意点としては、注文してから届くまでの時間について。アマゾン発送だと比較的早いですが、業者発送のものは中国から国際郵便で送ってくる物が多く、その場合はおそらく2週間から一か月程度かかることを覚悟しておきましょう。
実際に使えるものなのか
いくら安くても使い物にならなければ意味がありません。ということで実際に使用してみました。
実験した条件は、外気温13℃でスタート。最高気温は14℃で、終了時点での外気温は10℃でした。
風呂のサイズは61cm*81cmで、35cmで水を張りました。計算上は0.167㎡でおおよそ170リットルです。
ちなみにこの水量の水道代は34円ほど。水道料金は大体1リットルあたり0.2円です。
12時半頃スタートし、適温である42℃に達するまで1時間ごとに水温を計ってみました。加温中は風呂の蓋を閉め、計測中は感電防止のため一時的に電源を止め、かき混ぜた後に計測しています。
時間 | 水温 | 備考 | |
12:30 | 12℃ | スタート | |
13:30 | 18℃ | +6℃ | |
14:30 | 24℃ | +6℃ | |
15:30 | 29℃ | +5℃ | |
16:30 | 35℃ | +6℃ | |
17:30 | 40℃ | +5℃ | |
18:00 | 42℃ | +2℃ | 42℃に達したので終了 |
外気温による影響はあると思いますが、170リットルの水で概ね1時間あたり5~6℃温められそうです。
つまり10℃くらいの温度からスタートした場合、快適に入れる温度まで温めるのに6時間は必要です。
amazonで書かれているレビューで、2、3時間程度では温まらない★2のようなものを見かけましたが、この実験結果をでも分かるとおり3時間程度で使えるとしたらせいぜい真夏くらいじゃないでしょうか。
風呂水の量にも当然左右されるので、少なめな方が早く沸きます。
コストはどれくらい?
こちらの製品は1500wの電力を消費します。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、「新電力料金目安単価」とし1kWhあたり31円(税込)を示しているので、1000whの電気代はおおよそ31円とします。
つまり1500whは46.5円です。6時間使用すると279円ですね。電気代はある程度幅があると思いますので、ご家庭の電気代から計算してみください。目安としては6時間で300円程度、と考えておけば良いでしょうか。
2025年2月現在、私の状況で計算する場合、東京ガスの電気で3段階目で1kwhあたり39.5円でした。1500whは59.25円ですので、6時間で355.5円ですね。目安よりは結構高いようです。
シャワーも使えませんし、通常の給湯器で沸かすよりはだいぶ割高になってしまいますので、これを普段使いにするのはちょっと損かな?と思います。でもこのヒーターは3,000円弱で買えてしまうので、給湯器の故障に備えて1本購入しておいても悪くはないと言えます。昔ながらの銭湯もいまや減少していますし、いわゆるスーパー銭湯に行くと1,000円弱かかってしまいます。電気代が上昇している昨今を踏まえても、水道代込でワンコイン以下、400円程度で沸かせると思いますので、半分以下のコストでお風呂に入ることが出来ます。
購入はこちらから~。2025年2月現在2,680円で購入できるようです。
耐久性はどうか
まだ数回しか使っていないので耐久性は正直なところわかりません。商品の質感を見る限り数回で壊れるといった感じではないですが、空焚きなどハードな使い方をしたらおそらく簡単に壊れると思いますので、使用には注意が必要と言ったところでしょうか。もし耐久性についてもレビューできるほどのデータが貯まったらまた追記します。
他に注意点としては、なるべく延長コードなどは使用せずに、もしどうしても延長する場合はしっかりとした延長ケーブルを使用しましょう。1500wをフルに使うので、熱を持ちます。ケーブルを束ねて使ったりするのは論外ですし、古い物は火災の原因になりかねません。完全に放置するなどせず、時々チェックするのが望ましいです。面倒でもかき混ぜたほうが効率は良くなります。かき混ぜるときは安全のためその都度電源はオフにしてから行いましょう。
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